連携大学の取組

海外実施調査(ハンガリー)について

 2010年5月24日~26日まで 海外実施調査の為、平野 真教授がハンガリーを訪問しました。平野教授の出張報告に従って、その様子をお知らせします。

 

ハンガリーのブタペストから200km離れたぺーチェという町での、学会Regional Studies Association(本部は英国)の国際会議に出席し、「サステナブル・イノベーション」と題して発表を行うとともに、世界の地域研究の現状について情報収集を行った。
非常に多くの国から、多種多様な報告が行われ、日本の地域問題も、日本の中だけで閉じた議論をしないで、こうした中で議論し、見つめていくことの重要性を強く感じた。
一方、各国の報告はまだまだ理論化が遅れており、現象論的な発表が多い印象ももった。
アフリカなど発展途上国では、都市への人口集中化が経済発展への手法として考えられており、西欧諸国が日本同様地域の過疎化と高齢化に悩んでいるのと対照的でもあった。世界全体では、共通点も多いが、個別の差異も多く、今後とも多くの議論が必要と感じた。日本からの研究もこうした場所で発表しながら、ともに議論を深めていくことが重要であると感じた。
 
 
東京での授業が終わった翌日の23日に出発し、ブタペストにて1泊したが、翌日予約したシャトルが先方の手違いで迎えにこなかったため、24日の夕方の発表ぎりぎりにぺーチェ入りし、実質2日間の会議参加となった。
まず会議の性格であるが、半数は大学の経済学および地理学の専門家であり、あとの半数は行政関係者が多く、ビジネスや経営学の専門家は比較的少ないということであった。全体的に博士課程学生の発表も多く、学生の発表は統計調査によるものが多いが、どうも現実をあまりよく知らないために片手落ちの解析が多いという印象を受けた。基本的に学者の学会で、起業家などはほとんど参加していないようであった。しかし地域的に言うと、東欧諸国など多様な地域や国からの発表が多く、地域問題を考える視点も考え方も多様であり、興味深いものであった。
全般的には英国を中心とした中央ヨーロッパおよび経済的に窮迫している東欧諸国の発表が多く、アジアやアフリカ、南アメリカなど欧州以外の地域からの参加は比較的少なく、基本的には欧州を中心とした学会であることを印象付けた。が、それでもパキスタンやシンガポールなどからの発表もあり、また社会学系の発表もあり、学問領域の幅の広さを感じさせた。私が聴講したセッションでは、内容的にむしろ社会学系の発表が多く、知識経営学系の発表もあり、日本の野中博士の知識モデルも知らないものがないのには驚いた。
学会は525人の参加者でむせかえるような熱気もあったが、プレナリーを除くと、セッションが細分化され、各30人ほどの聴衆で同時に10以上の部屋に分かれて行うので、自分の聞きたい発表を探し出すのは至難の技であった。

 

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